
アーユルヴェーダとは、
わたしたちの再起動ボタン
たとえばパソコンがフリーズしたり、動きが重くなったとき。原因は「システムのバグ」や「溜まったキャッシュ・ゴミファイル」だったりしますよね。
私たちの体や心もそれと同じ。
いつの間にかバランスが崩れ、疲れや不調が慢性化している…。
アーユルヴェーダではそれを「ドーシャの乱れ」や「アーマ(未消化物)の蓄積」として捉えます。
そこで必要なのが、“システムクリア”のようなアプローチ。それがスリランカで行うアーユルヴェーダリトリートです。
● パンチャカルマ=深いデトックス&浄化(いわばリセット)
● ラサーヤナ=回復力と若々しさを取り戻す再構築(いわば再起動)
ただのリラクゼーションではなく、心と体の中にあるエネルギーのバグを整え、クリアで軽やかな状態へと戻していくーそれがアーユルヴェーダの本質です。アーユルヴェーダの8つの専門科のひとつに、「ラサーヤナ(若返り医学)」という“若さを保つこと”を専門とする領域があることも特徴的です。
その智慧の歴史は、なんと約5000年前までさかのぼります。インド発祥の伝統医療として、スリランカでも独自に発展し、現在では WHO(世界保健機関)にも認められる伝統医学 として世界的に注目されています。

代表的なアーユルヴェーダトリートメント
アーユルヴェーダでは、心身の状態やドーシャの乱れ方に応じて、オイル、熱、ハーブなど自然の力を使った施術が行われます。
ここでは、リトリートで多くの方に提供されている代表的な施術をご紹介します。
●シロダーラ(額にオイルを垂らす)
精神のリラックス、睡眠改善、ストレス・不安の軽減。
●アビヤンガ(全身オイルマッサージ)
ドーシャ調整、血行促進、筋肉の緊張緩和、毒素排出。
●パーダアビヤンガ(足のマッサージ)
疲労回復、むくみ軽減、リラックス、安眠サポート。
●ナスヤ(鼻腔からオイルを注ぐ)
副鼻腔の浄化、頭痛・花粉症・鼻詰まり・記憶力向上。
●バスティ(薬草オイルの浣腸)
腸内の深い浄化、慢性的な便秘、腰痛、ホルモンバランス調整に。
●ネトラタルパナ(目のオイル浴)
眼精疲労、ドライアイ、視力の保護・回復に。
●ピチュ(局所オイル湿布)
頭・首・腰・関節の集中的ケア、痛みや緊張の緩和。
●ハーバルスチームバス(薬草スチーム浴)
デトックス、冷え・むくみ・肌トラブルの改善に。
そのほか、症状や体質に応じて多様な施術を行います。

こんな不調に対応しています
アーユルヴェーダは、「なんとなく不調」から「年齢による変化」まで、体質や心身の状態に合わせたケアを大切にしています。
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更年期(月経不順・のぼせ・情緒不安定 など)
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睡眠トラブル(寝つけない・夜中に目が覚める など)
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消化力低下(便秘・胃もたれ・過敏性腸症候群 など)
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肩こり・腰痛・関節のこわばり
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慢性的な疲れ・冷え・むくみ
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ストレス・不安・気分の落ち込み
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肌荒れ・アレルギー・皮膚の乾燥や衰え
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物忘れ・集中力の低下・気力の衰え
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年齢による体調の変化・老化予防・若々しさの維持 など
こうした不調に対しては、体質や今のドーシャの状態を見極めながら、オイルトリートメント・ハーブ療法・食事と生活アドバイスなどを組み合わせてケアします。また、心身にアーマ(毒素・未消化物)が溜まっている場合や、深い浄化が必要と判断される場合には、パンチャカルマ(浄化療法)をご提案することもあります。

アーユルヴェーダでは、病気として現れる前の「なんとなく調子が悪い」「いつもより眠れない」「イライラする」といった状態を「未病(みびょう)」と捉えます。
その背景には、体と心を動かす3つのエネルギー=ドーシャ(ヴァータ・ピッタ・カパ)のバランスの乱れがあると考えられています。
ヴァータ(風のエネルギー)
変化を好み、活動的。バランスが崩れると、不安や冷え、便秘などが起こりやすい。
ピッタ(火のエネルギー)
知的で情熱的。バランスが崩れると、イライラや胃の不調、炎症が出やすい。
カパ(水と地のエネルギー)
穏やかで安定感がある。バランスが崩れると、体が重くなり、むくみや倦怠感が出やすい。
私たちの体は、生まれ持ったドーシャ(プラクリティ)と、環境や食事の影響を受けて変化する現在のドーシャ(ヴィクリティ)のバランスで成り立っています。アーユルヴェーダでは、このドーシャのバランスを整えることで、本来の自分に戻ることを目指しています。