膝のしびれ・痛みの原因は“風”?アーユルヴェーダ的セルフケアのすすめ
- みな.Chai
- 5月28日
- 読了時間: 3分
春になると、毎年のように左膝がしびれて、夜も眠れなくなるほど気になる—
そんな悩みを抱えていた私が、アーユルヴェーダに出会って、ようやくその原因と向き合えたお話です。

整形外科では「姿勢を正して血流を良くしましょう」と言われ、薬を出されました。中国整体では「10代の頃に体を冷やしすぎていたのが原因」と言われ、お腹をしっかりとほぐされました。どちらもありがたい施術でしたが、結局、毎年春になると同じようにしびれが出て、根本的な改善には至らなかったのです。
そんな私が、ある日アーユルヴェーダのドクターに言われたのはこの言葉。
「ヴァータの乱れですね。」
ヴァータってなに?アーユルヴェーダにおける“風”のエネルギー
アーユルヴェーダでは、すべての人の体は「ヴァータ(風)」「ピッタ(火)」「カパ(水)」の3つのドーシャ(エネルギー)によって構成されているとされます。
その中でもヴァータは「動き」を司るエネルギー。神経系・血流・呼吸・関節の動き・感覚の伝達など、私たちの身体活動の多くに関わっています。
✅ ヴァータの主な特徴:
冷たい
軽い
乾燥している
動く
粗い(ザラザラ)
これらの性質が過剰になると、「冷え」「乾燥」「痛み」「しびれ」「不安感」「不眠」などの症状が現れやすくなるのです。
膝のしびれ・痛みとヴァータの関係
膝は関節の代表格であり、ヴァータの影響を特に受けやすい部位です。以下のような要素が重なると、ヴァータの乱れが起こり、膝に症状が出ることがあります:
年齢によるヴァータの自然増加(特に40代以降)
冷えや乾燥した環境
軽すぎる食事、冷たいものの摂りすぎ
過剰な運動、もしくは運動不足
睡眠不足やストレス(神経系の疲労)
特に「冷えて乾燥している状態」はヴァータを一気に悪化させる要因です。私の膝のしびれも、10代からの冷えの蓄積と、季節の変わり目の気温差、そして年齢的な影響が重なった結果だったのかもしれません。
私が実践した、アーユルヴェーダ的セルフケア
驚くほどシンプルでした。でも、効果は確かにありました。
🌿 毎日のケア
白ごま油を温めて膝にやさしく塗布(アビヤンガ) → ヴァータを鎮め、神経と関節を守る伝統的な方法
温かく、しっとりとした食事を摂る → スパイス入りの野菜スープや、ギーを使った消化にやさしいメニュー
冷たい飲み物やサラダを控える → ヴァータをさらに乱す要因を避けることも大切
これを無理なく続けていったところ、1年半後の春、ふと気づいたのです。
「あれ?膝、しびれてない。」
自分を知って、ゆっくり整えることの力
薬も、整体も、もちろん意味があります。でも、私にとって一番効いたのは、
「自分の体質を知って、日々を少しずつ整えていく時間」
でした。
アーユルヴェーダのすごいところは、症状を消すことが目的ではなく、自分本来のバランスに戻ることを目指すところ。それは一時的な対症療法ではなく、「これからの人生の土台を育てるセルフケア」でもあるのだと感じています。
もしあなたの膝も、静かにサインを出しているのなら
しびれや痛みは、体がくれるメッセージ。ヴァータを整えるケアを、ぜひ一度試してみてください。
膝が冷えている人
関節がカクカクする、乾いているような違和感がある人
疲れると神経にピリッと感じる人
季節の変わり目に不調が出る人
そんな方には、アーユルヴェーダの優しい智慧が、きっとヒントになるはずです。
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