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膝のしびれ・痛みの原因は“風”?アーユルヴェーダ的セルフケアのすすめ

春になると、毎年のように左膝がしびれて、夜も眠れなくなるほど気になる—

そんな悩みを抱えていた私が、アーユルヴェーダに出会って、ようやくその原因と向き合えたお話です。


診察室で医師が女の子の膝を優しく診察している様子

整形外科では「姿勢を正して血流を良くしましょう」と言われ、薬を出されました。中国整体では「10代の頃に体を冷やしすぎていたのが原因」と言われ、お腹をしっかりとほぐされました。どちらもありがたい施術でしたが、結局、毎年春になると同じようにしびれが出て、根本的な改善には至らなかったのです。

そんな私が、ある日アーユルヴェーダのドクターに言われたのはこの言葉。

「ヴァータの乱れですね。」


ヴァータってなに?アーユルヴェーダにおける“風”のエネルギー

アーユルヴェーダでは、すべての人の体は「ヴァータ(風)」「ピッタ(火)」「カパ(水)」の3つのドーシャ(エネルギー)によって構成されているとされます。

その中でもヴァータは「動き」を司るエネルギー。神経系・血流・呼吸・関節の動き・感覚の伝達など、私たちの身体活動の多くに関わっています。


✅ ヴァータの主な特徴:

  • 冷たい

  • 軽い

  • 乾燥している

  • 動く

  • 粗い(ザラザラ)

これらの性質が過剰になると、「冷え」「乾燥」「痛み」「しびれ」「不安感」「不眠」などの症状が現れやすくなるのです。


膝のしびれ・痛みとヴァータの関係

膝は関節の代表格であり、ヴァータの影響を特に受けやすい部位です。以下のような要素が重なると、ヴァータの乱れが起こり、膝に症状が出ることがあります:

  • 年齢によるヴァータの自然増加(特に40代以降)

  • 冷えや乾燥した環境

  • 軽すぎる食事、冷たいものの摂りすぎ

  • 過剰な運動、もしくは運動不足

  • 睡眠不足やストレス(神経系の疲労)

特に「冷えて乾燥している状態」はヴァータを一気に悪化させる要因です。私の膝のしびれも、10代からの冷えの蓄積と、季節の変わり目の気温差、そして年齢的な影響が重なった結果だったのかもしれません。


私が実践した、アーユルヴェーダ的セルフケア

驚くほどシンプルでした。でも、効果は確かにありました。

🌿 毎日のケア

  • 白ごま油を温めて膝にやさしく塗布(アビヤンガ) → ヴァータを鎮め、神経と関節を守る伝統的な方法

  • 温かく、しっとりとした食事を摂る → スパイス入りの野菜スープや、ギーを使った消化にやさしいメニュー

  • 冷たい飲み物やサラダを控える → ヴァータをさらに乱す要因を避けることも大切

これを無理なく続けていったところ、1年半後の春、ふと気づいたのです。

「あれ?膝、しびれてない。」


自分を知って、ゆっくり整えることの力

薬も、整体も、もちろん意味があります。でも、私にとって一番効いたのは、

「自分の体質を知って、日々を少しずつ整えていく時間」

でした。

アーユルヴェーダのすごいところは、症状を消すことが目的ではなく、自分本来のバランスに戻ることを目指すところ。それは一時的な対症療法ではなく、「これからの人生の土台を育てるセルフケア」でもあるのだと感じています。


もしあなたの膝も、静かにサインを出しているのなら

しびれや痛みは、体がくれるメッセージ。ヴァータを整えるケアを、ぜひ一度試してみてください。

  • 膝が冷えている人

  • 関節がカクカクする、乾いているような違和感がある人

  • 疲れると神経にピリッと感じる人

  • 季節の変わり目に不調が出る人

そんな方には、アーユルヴェーダの優しい智慧が、きっとヒントになるはずです。


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